Just another philosopher of law

  • 更新:哲学若手研究者フォーラムで報告

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    法の得手不得手とナッジ
    ワークショップ「ナッジのある風景」 哲学若手研究者フォーラム
    2021年9月11日[オンライン]

    資料はResearchmapの方にアップロードした。

    ややアウェー報告ということでいろいろ気を遣う。なんでも「ナッジ」に溶かすことに警鐘を鳴らす感じの役回り。

    これが終わったので、あと一個巨大なのさえ終われば夏休みの宿題は終わり。なお秋休みの宿題と冬休みの宿題も決まりつつある模様。(休みがあるとは言っていない。)

    >Works | Provisos https://motokimiura.me/?page_id=309

  • 更新:東京法哲学研究会で報告

    報告1件更新しました。

    昨年度どうにか提出にこぎつけた博論(クオリティについていいたいことはいっぱいある)を基にして、J. ラズの「天使の社会」を主題とした部分を抜き出した報告をしました。

    内容は言うまでもなく形式面での不備があった点で色々お察し。やっぱり法哲学だけでなく実定法の勉強が足りないな、と痛感しました。ということは、良い質問をたくさんもらったのだという証左。

    まだやらなければならないことはたくさんあるのですが、ひとまず報告をできたのは感謝。

    >Works | Provisos https://motokimiura.me/?page_id=309

  • Youtuberじゃないよ。

    コメント報告の務めを果たしたのが人目にさらされております。

    報告について:
    A few comments on ‘Normative Range Problem on Intergenerational Justice’ 
    The 8th International Conference on Smart Systems Engineering 2020 
    2020年10月30日 山形大学[オンライン]

    世代間正義論についての吉良先生のご報告を分野が違う人にもわかりやすいように要約しつつ大事な点も引き出す…という役目であったにもかかわらず何一つ果たせていない。結局世代間正義論が成り立つとき、そこに現れる人格はいかなるものなのだろうか、とか切り込むべきだった。

    他にも色々言いたいことはありますがとりあえず記録だけ。言語は難しい。

  • 人前で話すことについての覚書

    某所に招かれて、学生の方々に話をする機会を頂いた。反省点しか無いのであるが、忘れないように――そして同じぽかをやらかす人が減るように――メモを残しておく。要するに「離見の見」を身に着けなきゃねという点に尽きる。申し訳ないなと思いながら貴重な体験になった。

    ・明快さと「遊び」
     枝に新芽が付くように、議論に入りやすい余地を残す技術はないだろうか。自分が提供できる情報を明快にする点はもちろんだが、新たな視点・多角的検討が入りやすい余地を残すにはどうするのがいいのかがなかなか難しかった。情報を消費するのではなく、情報を生み出す側として考える必要がある。

    ・知識量をぶつけるのではない
     相手が前提として知っている情報は何か?自分の知っている専門知識をぶつければ良い、というわけではない。
     楽器の演奏で自分がどんな音を出しているのかを意識しながら演奏する、管理された耽溺が重要なように、今語っていることに冷静に、聞き手の知識とどう関連するかを語る必要がある。
     そのためにも、自分の専門の余剰が大事。一つの専門ではなく複数の専門を持った上で初めて専門性が生まれる。例えば実定法がわかることの強み。法哲学と実定法をつなぐのはナニカ、という話で。これはね、辛いね。いや、うん。せめて単なる知識としても知っていることはやはり大事。勉強が物を言う。

    ・媚びは伝わる
     むやみにウケ狙いはよくない。かと言ってあたかも老人であるかのような語り方もまた鼻につく。聞き手の学生は20歳前後とは限らない。意図的に素直に語る。簡単なようで難しい。

    私の場合は何事も失敗しないとわからないので、とても貴重な経験をしたと思っている。